【 永代供養 】

永代供養日本の墓は代々継承者を決めてその人が管理料を納め永代に使用していくシステムでした。
ところが戦後、核家族化や少子化の進展だけでなく、子どもがいなかったり、いても女の子だけ、あるいは生涯結婚しない人も増え、後継者がいることを前提とする従来のお墓のシステムに合わないケースが増えてきました。
そこで、墓を支える母体が従来の家族ではなくお寺だという「継承を前提としない墓」が、彼らの救済として日本で始めて登場しました。 それが比叡山延暦寺の「久遠墓地(1985年)」です。

その後、各地で家族や血縁を超えて入る一代限りの新たな形態の墓が相次いで建設されるようになりました。
これが「永代供養墓」と呼ばれるものです。

一般檀家寺においても無縁墓対策やお寺の維持のため新しい縁を求め、お寺が存続する限り永代お墓を守っていくという各種の永代供養墓が全国各地でつくられるようになりました。
この15年程の間に急速に数を増やし今や600を超えるまでになっています。
永代供養墓には、最初から血縁を超えた遺骨を合祀(合葬)するタイプと一定期間家族や個人で墓地を使用し、その後、合葬される2つのタイプがあります。お墓を取得しようとする人の価値観や家族の状況にあわせて選べます。

この永代供養墓は、残される人がいる場合もいない場合でも対応してもらえ、誰にも心配や負担をかけないことや無縁にならない安心から利用者が増えています。

特徴・メリット
  1. 管理・維持はお寺や霊園管理者が行うため、一般のお墓と違い管理などの手間・面倒がない。
  2. 管理者が存続する限り、責任をもって永代にわたって供養をしてくれるので無縁になる心配がない。
  3. 共同利用のお墓となるため、一人当たりの土地面積や墓石代が安くなる分、一般のお墓と比べ費用が安い。
  4. 当初に一式料金を一括で払えば、その後お寺さんや墓地管理者から管理費、お布施、寄付金などを求められない。
  5. 現在の宗旨宗派は問わないところが多く、他宗派でも受け入れてもらえる。
  6. 納骨されている遺骨が多いほど、お参りも多くなり寂しくない。


費用面では、納骨・永代供養料についてお寺さんによって色々です。
一般的には納骨堂タイプでは一霊50万円程度が多いが、寺格や場所によって100万円を超えるところもあります。最初から合祀型お墓タイプでは、1霊20〜30万円程度が多いようですが、中には10万円を切るお寺もあります。

永代供養料は、永代供養の内容、お寺の寺格・方針により一様に合祀永代供養と言っても大きな幅があります。
※合祀型永代供養墓では、納骨後お骨の返還はできないので手元供養を希望する人は一部分骨しておくと安心です。
※この項での記述は NPO手元供養協会会長 山崎譲二著 「手元供養のすすめ-お墓の心配無用」(祥伝社新書)の内容から抜粋して紹介しています。