◆お骨の行き先(お墓・納骨・散骨)  NPO手元供養協会

●100年ほど前までは土葬か、お墓も一人で入っていた!?

「○○家の墓」は明治後半に一般化した比較的新しい慣習です。戦後60年、家意識も薄れた平成の今、お墓のあり方にも大きな変化がみられます。
一例として、複数家族が住むグループホームの様な、共同のお墓(合祀墓)の建立が全国各地のお寺や霊園で進んでいます。

●「墓地を買ったよ」!!実はこれ間違い。

1聖地○○万円と支払ったお金は永代使用料。後継者がいなくなったり、管理費不払いになると返還しなければ
いけません。
その際、墓石処分などの費用は全て継承者負担。←お墓の引越し(改葬)をするのも同じく自己負担
で、整地して返却しなければいけません。ちなみに立派なお墓志向はバブルの名残りと言う声も・・・。

●遺骨の行き先、墓以外が4割!!2004年8月14日朝日新聞 beより

散骨や樹木葬など、自然回帰と自然環境保護の傾向が強まっています。背景には、子供が少なく、将来墓を守る人がいないという事情も浮かびます。
NHK「ご近所の底力」(h17/10/14)で、合葬墓、樹木葬、奥さんの遺灰を自宅の庭に散骨の事例が紹介されていました。遺骨の行き先も多様化しているということでしょうか?

●各宗派の本山は庶民の味方!?

本山納骨って耳にしたとありませんか?本山納骨とは一般に、遺骨は檀家寺の○○墓へ、そして一部を開祖の眠る本山へ納骨(合祀)するというものです。
しかし、檀家寺がなくとも宗派を問わず本山で納骨供養してくれるんです。最近は遺骨全てを納骨される方が増えているようです。ちなみにお布施も3万〜10万円程度と破格です。

●あの世の棲家って!?

住宅と間違えるような霊園案内のチラシが目に付きます。交通の便がよい所や、日当たり良好南向きが人気のようで、お墓もあの世の棲家と考える人が多いようです。

◇お骨の行き先についての一般情報

■お骨の行き先

名 称 納骨の形態 継承者必要の有無 費 用 特記事項
●寺院・霊園墓地 永代・土に還る 必要 \\-\\\ 「○○家之墓」
●永代供養墓 永代・土に還る なし \-\\\ 合祀墓、夫婦墓、個人墓など
●納骨堂(ロッカー型) 期間預け・土に還らない 場合により必要 \\-\\\ 家族用、夫婦用、個人用
●本山納骨or一心寺 合祀・手元に戻らない なし \-\\ 由緒ある本山、お寺に祀れる
●自宅(骨壷保管) 土に還ら ない 必要 --- いずれは何らかの方法で・・
●散骨(山、海、空中、宇宙) 永久・自然回帰 なし \-\\\ 具体的な供養の対象がない
●樹木葬 永久・自然回帰 なし \\ 里山型、桜葬など都市型も出現
●手元供養 遺骨の一部を身近に なし \-\\ オブジェ型、ペンダント型など

※ 上記にあてはまらない事もございます。必要に応じて各自でご確認下さい。

■お骨の行き先が、多肢多様になった背景

■継承を前提とする墓制度に合わない人達の大量発生 ⇒ 継承者がいない・故郷離れ・娘だけなど
■従来の先祖中心の「家墓」から家族中心の個人墓に変化 ⇒ 核家族化、少子化、供養観の変化など
■お墓も簡素に、遺族へ負担をかけたくないと考える人達の増加 ⇒ 供養観の変化、バブル経済の崩壊など
■しきたりや世間体にこだわらず、自分流の最後を望む人の増加 ⇒ 個性の時代など


◇悩み解決への道 ≪知識&手がかり≫

「お墓のお悩み」 H15年10月19日のNHK生活ほっとモーニングより

第1位 「墓が遠い」

・故郷のお墓参りは家族で泊り掛け。出費がいたい。
・年をとり自分で運転できなくなって、お墓を遠くに感じる。

【 解決策 】= お墓を自宅の近くに移動(改葬) or 近くの永代供養の合祀墓へ改葬
 → 経済的な方法として、まず行政書士に相談する。


ポイント
ご近所で信頼できるお寺・住職さんと出会うことが大切です。

第2位 「子どもがいない」

・先祖代々の墓を面倒見てくれる人がいない(子供がない、子供の故郷離れ)
・子供(継承者)がいないので、墓地を契約できない。

【 解決策 】= 祭祀継承者をみつける or 祭祀継承者の要らないお墓にする
 → 1・祭祀継承者は親戚でも友人でもなれます。息子、娘がいなくても大丈夫。
 → 2・祭祀継承者を必要としない永代供養墓にする。(夫婦墓、個人墓、合祀墓などの永代供養墓)

ポイント
維持費、お寺との付き合いなども継承する必要があります。

第3位 「実家の墓に入る人がいない」

・一人娘が嫁いだので、実家のお墓に入る人がいない。
・自分は一人娘で結婚しているので、実家の墓に入る人がいない。

【 解決策 】=お墓の処分 or 嫁ぎ先の家之墓と合体(お墓の結婚)
 → 1・嫁いだ娘に迷惑を掛けないように自分の代で責任をとってお墓を処分。(無縁墓にはしたくない)
 → 2・嫁ぎ先のお墓と合体する。「○○家△△家の墓」や「憩・愛」などの文字を墓石に記す。

番外編
墓そのものを無くすことを選択し、遺骨は思い出の場所などに散骨で自然回帰にする。
墓を処理することで、後々の子孫への負担を軽減にも。供養は自宅や散骨地で行う。

【 キーワード 】

【永代供養墓】 合祀型、夫婦墓、個別型、納骨壇型、など

継承者が必要なく、寺院や霊園が存続する限り永代に管理・供養してくれます。
一定期間は個別に祀られ、後から合祀するものと、最初から合祀するものがあります。
合祀とは:骨壷から出して一所に合同で納骨することです。公共墓地では合葬墓と呼ぶ

【改葬】

お墓の引越し、といいますか遺骨の引越しです。墓石そのものの引越しは費用が掛かることや老朽化により引越し先の墓地や霊園の景観に差し支えるということで持っていけないこともあるのでご注意ください。

【改葬手続き】
@移転先の墓地管理者から「受け入れ証明書」をもらう。
A今ある墓の地元の役所から「改葬許可申請書」をもらい、必要事項を書き込む。
B今の墓地管理者から「改葬許可申請書」に印をも らう。
C押印した「改装許可申請書」と「受け入れ証明書」を、今墓がある地元の役所に提出し、「改装許可証」をもらう。
D実際の墓石の撤去、遺骨の取り出しなどは石材屋が請け負ってくれる。

【散骨】

散骨とは野や山、海に「葬送の目的で」「相当の節度を持って」行う自然葬とも呼ばれる弔いです。ただしどこへでも散骨ていいというのではなく、◆海で散骨を行う場合は海水浴場や漁場などを避ける。◆山で散骨する場合は土地の所有者の了解を取る。◆いずれの場合も一目で遺骨とはわからないように細かく砕いてから散骨する。という点は最低限のマナーとして守らなければなりません。お国変われば、ガーデニング愛好者の多いイギリスやニュージーランドでは花が彩られた庭園に散灰できるようです

【樹木葬】

自然に還る葬法で1999年一関祥雲寺から始まりました。墓地として許可されたところに、墓石でなく墓標として花木を植えます。最近では、この里山型樹木葬に加え、都市近郊でシンボルとなる樹木の下に多くの人が集うタイプの都市型樹木葬が人気を呼んでいます。
継承の問題がないことや墓参の便、費用面から最も注目されている葬法のようです。

お骨の行き先は、家族のことや価値観、供養観など自分にあった納骨・供養を考えて決めましょう!